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アマ無線千夜一夜物語(第二十一夜) 97/10/25 22:32

第二十一夜 キーズ、キーズ、キーズ (Keys Keys Keys)

今夜はソフトウエアエンジニアの話から。うちのオフィスはLANやテレビ電話
が構築されている。この前、見慣れないうら若き乙女が、コンファレンスルー
ムでテレビと米国と話している。回りに聞いたら就職の面接をしてるんだと。
うーん、なかなか進んでいる。フルセットが3,000万円で回線料が1時間7万
と聞いているが、たしかに飛行機代より安いよな。

LANを担当しているアイルランド人がいて、問題があるとすぐ自分のブースに
来てくれる。彼がいつもやる最後の切り札は、CTL+ALT+DELか電源のシャット
ダウンだ。へーいColmさんまたかよ。大変愉快な男でPXBが、だいたいソフ
トウエア技術は胡散臭いぞ、お前らすぐ相性が悪いとかとても技術者と思え
ないような用語を使うとくさしたら、彼がこんな話があると言う。

ハードウエアエンジニアとシステムアナリストとソフトウエアエンジニアの
乗った車が坂道でブレーキが故障して、下の木にぶつかって壊れた。すると
ハードウエアエンジニアは、早速くるまの下に潜り込んで、故障個所を直し
始めた。システムアナリストはといえば、『うーん。これは故障個所全体を
きちんと分析した上で、手を付けるべきだ』と主張した。 これに対して、
ソフトウエアエンジニアが言った言葉は、『Let*s do it again.』

Keys, Keys, KeysとういうK4TWJの書いた電鍵のコレクションの本がある。
古今東西の電鍵を写真入りで解説している。入手されている人も多いと思う。
単にキーの解説に止まらず、歴史にもコメントがあり大変興味深いためKey
manの座右の書として是非入手をお薦めする。
ちなみに、先日我社のプライベートショーが青山のテピアホールであったと
き、
電車で読むため持ってきたこの本を控え室に置いていたら、会長兼CEOに見つ
かってしまった。このゲージンの発した言葉は:
   『こりゃなんておたくなんだ。』
へいへいどうせおたくですよ。おまけに毛唐に魂売り渡してるときたもんだ。

ここで小さな発見をしたので報告する。
以前PXBはHK-802を素晴らしいkeyとして紹介した。これは、ハイモンド社
のオリジナルと思っていたがどうやら違うらしい。Swedish keyという電鍵が
米国内のアマチュアで一斉を風靡し、急速に市場から消えていった。この本
の記述では、スイス製の時計より精密で、バグのような高速打鍵が可能で、
そのスムーズなタッチは他の電鍵ではいまだにお目に掛かっていないと褒め
ちぎっている。写真の外観はHK802とそっくりであり、木の台のカットのし
かた、こう桿のカットのしかた、舌状のコンタクト部、可動部のガタのない
サポートのしかたが全て同一のように見える。また、記述によれば、その後
輸入業社が日本から輸入したとあるので、これがハイモンド製である可能性
は高い。デッドコピーしたみたい。折角日本にも優秀な機構を考える奴がい
ると感心してたのに。でも価値はそのまま引き継いで提供してくれたから良
しとするか。

HK-802には欠点がある。半年使い込んで気が付いた。これに引き続く新型の
大理石+ゴム引きタイプを打つ機会を得たが同様だった。(ゴム引きとはびん
ぼー臭いぞ。豪華なマーブルに、音が響くとすぐ問題になる家屋、なんて
アンバランスなんだ。)
舌状のコンタクト部はソフトなタッチに貢献しているがこの部分が振動する。
これは当たった瞬間のチャッタリングとなって、注意深く打たないと送信
波形に影響する。やはりこう桿の太い、大きな銀接点の吸い付くようなもち
肌タッチ、HK-1ZをPXBの一押しに決めた。良い符号がでるよ。7022KHzの
電波を聞いてくれ。PXBは言っている奴より、やっている奴の言葉を信じる
ぞ。CW会議室で電波を聞いたこともない人がいる。今月号でハイモンド社
はHK-1Zを復刻すると広告がでてたね。

GUD NITE
DE JP1PXB/JA1VJQ

P. S. Keys, Keys, Keysの出版元は以下のとうり。Hamsで輸入してるかも
しれないが、近くの大きな書店で注文できると思う。

書籍名 Keys,Keys,Keys
著者 Dave Ingram
出版元 CQ Communications, Inc.
76 North Broadway Hicksville, New York 11801 USA


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