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<<第8夜


アマ無線千夜一夜物語(第九夜) 97/04/01 22:16

第九夜:ウエイト・コントロール(Weight Control)

北欧の国スエーデンからフラッタを伴って音楽が聞こえてくる。
SM3○×のCWはまさしく音楽だ。 誰でも経験するが、リズミカルで
心地の良いCWは確実に存在する。今夜はこれについて。

1)ウエイト・コントロール(Weight Control)
 経験的に言えば100字/分を越えるあたりで、1:3の比を変えた方が
 心地よく聞こえる。長点をほんの少しだけ長くすると良い。
 100字/分以下の場合は1:3を守った方が綺麗に聞こえる。いずれに
 せよ分岐点は100字/分前後にあるのは覚えていた方がよい。
 下手な調整をして、JAの符号がトローローロー・トローに聞こえ
 る粘った符号はもちろん論外である。知らない間に自分の符号が
 粘っているのを感覚的に認知しなくなっているかもしれないの
 で、時々CDROMやJJYのCW音を聞いてリセットを掛ける。しかし昔
 に較べて、自作のエレキーが減ったせいか最近はこういう人は少
 ない。

2)タッチミス
 タッチミスをしないこと。これは言うは易く行うは難しで至難の
 業だ。しかしこれは音楽のように聞こえるには必須条件であり、
 立て板に水のような流れが必要となる。横板にとり餅みたいな人
 もいるけど、そういう時は速度を落とすしかない。
 時々タッチミスをほとんどしない人がいるが、そうした人の信号
 は綺麗に聞こえる。

3)適当な間をとる。
 これには2つの意味合いがある。微視的な間と全体的な間だ。
 微視的な間でよく問題になるのは、NAMEをNAGと打つのは論外とし
 て、全体的に字と字の間が極端に詰まっている人がいる。また自
 分のコールサインを打つときだけこの傾向が出る人がいる。これ
 は美しくないばかりか、非常に取りにくい。特にこれはDXに不利
 で、DX局から何度もコールサインのconfirmを要求されている人が
 いる。もちろん本人は気付いていない。

 次に、巨視的/全体的間を単語と単語、文と文の間に入れるのを忘
 れると『じゅげむじゅげむ五光のすりきれ........』状態になる。
 僅かな間を入れるだけで、シャープな切れ味になる。これが一番
 経験値が必要でスライム級では難しいかも。
 
4)音楽のセンス
 ボサノバのシンコペーション、ジャスのアフタービートはリズム
 的に心地よい1/fのパワースペクトラムを示すような気がする。
 適当な揺らぎが必要かもしれない。
 クラッシックのリズム感は、突っ込み気味(早め)のタイミングで
 ちょっと合わないように思う。

5)1:3の比
 上記と矛盾するがやはり基本で、これから極端に外れた符号に心
 地よい符号はない。



Good night.

de JP1PXB/JA1VJQ
4/1/97

P.S.賢明なるCWマンはお気づきのとうり、現在まで千夜一夜で展開
した論旨は、向こう岸にいる初心者を時間的に早く、いかにして労
少なくして、CWフリーク、The 'IN'croud、ガイキチの世界に引っ
張り込むかであり、初心の者にとっては黄河のような大河を渡る思
いを、田舎の小川をひとまたぎにするような方法論を展開したかっ
た。その後は何でもありの世界と思う。

一番重要なのは、大好きなCWを使ってどれだけ国内外と幅広くコミュ
ニケーションが取れたかであり、on the airが全てだ。


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