これはG o o g l ehttp://www5b.biglobe.ne.jp/~a1c/1001nite/10.htmキャッシュです。
G o o g l eがクロール時にページを保存したものです。
そのため、このページの最新版でない場合があります。こちらから最新のページ(ハイライト表示なし)を参照してください。
このページのリンク又はお気に入りの登録にはこのURLをお使い下さい:http://www.google.com/search?q=cache:www5b.biglobe.ne.jp/~a1c/1001nite/10.htm


Googleはこのページまたはページ内のコンテンツとは関連ありません。

<<第9夜


アマ無線千夜一夜物語(第十夜) 97/04/15 02:52

第十夜:コンピュータ・ログソフト(Computer Logging Software)

昔々、モトローラ社がマイクロコンピュータチップの評価用キット
としてMEK-D1(D2じゃない)を配布していたのを覚えているだろうか?
6800CPUとMIKBUGファームウエア、512バイトの6810SRAMが2個、そ
れと86バスコネクションの基板一枚の構成だ。 その後 MEK-D2やTK-
80が出てあとはご承知のとうりだ。スタートレックをやりたい一心で
Southwest 4K basicを組み込んで遊んでいた。この頃がマイクロが
一番面白かった時期だ。今はパーソナルコンピュータは単なる紙と
鉛筆レベルまで地位は下がってしまったが。それと消えゆく脳細胞
を補間する手段だ。まあ補聴器と同じ位置づけになる。

日々のロギングは結構まめにやっている。再開局してからすぐ本格
的な市販の専用コンピュータログを使い始めた。市販と言っても当
時日本には良いものが無かったので、米国に求めた。当時といって
も、まだ10年ほどだ。その頃のログは、帳票ソフトやデータベース
ソフトを自分で工夫している人やワープロの流用が主流で、ウイン
ドウズタイプのハム専用は少なかった。

  1)Aries-2
   比較的シンプルだが、当時としてはFBだった。RTTYやメモ機能
   やコンテストのとき今でも使いやすい。米国で著名。

  2)LOGBOOK ver 5.2
   これはJP1ROAの加賀谷さんから回ってきたシェアウエアで検
   索機能がすぐれている。もちろんDX DATABASEファイルも
   入っている。米国で著名。

  3)Log Windows ver. 3.0
   このソフトは現用のもので、面白い機能が満載している。
   その特徴だけを紹介すると。
   □殆どのリグと接続でき周波数、モードなどがリアルタイム
    に双方向でやり取りできる。コンテストのときリグにさ
    わってない事がある。
   □140万局のデータが入ったCD-ROMと連動し、コールサイン
    を打ち込むと即データがログの書き込み欄に自動で入る。
   □コールを打ち込むとビーム方向の表示とローテータの制御。
   □パケットクラスタと完全に連動。DX Spotに自動移動可能。
   □メジャーなログソフトと完全互換。
   □連続ラベル、シートラベル両方に対応。
   □Windows 3.1, 95に対応。

  4)CT ver, 9.7
   CTを最初に使ったのは比較的早かった。JH7WKQあたりがJAの
   CQ誌のコンテスト欄で騒ぎ出す1年前のARRLで最初にフロッ
   ピーを提出した記憶がある。便利だ。WAEにはまだ試してない。

  5)ZLOG
   いやがるコンピュータを押し倒して7M2STE藤森さんがインス
   トールさせた。全てキーボードで操作可能になった。パドル
   がないとつまらない。(共存可だが)

これらを使って結局分かったことは、

  1)互換性の重要性。
  2)ワールドワイドで使えること。

この2点だ。当局もそうだったように、色々な理由でログソフトを
変更する場合があるが、最低条件としてDBASEファイルかASCIIファ
イルを出力出来れば良い。これが出来ないソフトは見かけや値段が
どんなに良くても手を出してはいけない。その点米国のものは先を
行っていて、変換したいときには著名なログの商品名が10個以上ウ
インドウ上に出ていて、そのファイル構造も認識しており、マウス
のクリックだけで変更先のログに合ったファイルが自動生成される。

ヨーロッパのSwiss Logや米国の著名なログソフトは全世界共通で使
える。ところが我が日本国で有名な『たぬきログ』または『たー様
ログ』は特に初期の頃、取り巻き連中がろくなのがいなくて奇怪な
変貌をとげた。せっかく浜田さんみたいな優秀なボランティアがい
たのにもったいないことだ。ユーザ登録などというわけの判らない
システムを導入し、『Hitしました』なんて撃ち殺されるのではない
かと思った。またとんでもないことに、取り巻き連中にはユーザ各
局のデータを収集し、ファイルをNiftyにロードしたやつがいた。
これはローカル仲間のJA1T○×が朝日新聞に取材を受けて、新聞ざ
たになっている。露骨な通信の機密漏洩もさることながら、一回も
交信したことが無い人から、データをもとに何かを言われるのは気
分の良いことではない。ワッチする限りファイル情報の受け渡しは
現在も行われているようだ。

NCDXC(Northern Carifornia DX Club)ミーティングでPEDが配布さ
れていたのを見たときは、ほんとに誇らしかった。日本人の作った
ソフトが世界の無線家に受け入れられて賞賛されている。無線関係
ではあれだけだと思う。しかし、PEDをSB16から聞くとパニックだね。


Good night.


de JP1PXB/JA1VJQ
4/12/97


目次 >> 第11夜