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<<第30夜


第三十一夜  サイド・ピーク効果 ( Side-Peak Effect )

みなさんこんばんわ。今飯能市は雪が降っています。天気予報が当たりました。先ほどいつもの7022でCQを出すとW6VJのBENに呼ばれた。彼とは既に2-3回交信をしているが、今晩はやけに電波が強い。599+40dBの強さで入感している。ふとコントローラを見ると、八木アンテナのビームは昨晩交信したままのヨーロッパ、北西を指している。そんなはずはないと、細かくビームを調整すると、丁度北米に対しサイドになる位置で
フルスケールを確認した。

この時、我が母校の総長をされていた八木先生の、遺稿集のことを思いだした。それは宇田先生と共同で行った実験の予稿でビームのパターンとそれに関するコメントから始まる原稿で、ガラスのケースに収まっていた。そのとき、妙に気になったのは、ビームパターンの上に鉛筆のなぐり書きで、サイド、ピーク、そしてブームと直角方向に矢印→が書き記されていた。この効果こそ、後日確認された有名な『サイド・ピーク・エフェクト』であり、下記の注の論文に詳しい。

この、サイド方向のピークは非常に鋭いピークを持つため、風のある日はアンテナが揺れて使えない。このピークを八木で得た場合、他を圧倒する強さで電波が伝搬するため、10分くらいの多少時間をかけてもパイルに勝てる。聞こえてもパイルには参加せず、まずピーク出しから始めることが肝要だ。フェードアウトぎりぎりまでビーム会わせを行い、簡単にゲット出来たのと事例も良く聞く。この手法は八木なら周波数帯には関係しないのでV/UHFでも応用が利く。
なお、クワッドの場合のサイドピーク効果は、真上に出てしまうので効果はないが、国内の近距離HFに圧倒的な強さを持てる。これをQUADの『トップピーク効果』と呼ぶ。

GUD NITE
DE JP1PXB/JA1VJQ

P.S.今は15:16 UTCもう遅いのでねます。

注)Radio and Telecommunication Conference Proceedings US-O. No.800
in 1964


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